華〜ハナ〜Ⅱ【完】




「お、ルカも着いてきたんじゃな。」

「うん!おじいちゃん、李玖の傷治る?」

「なに、心配せんでも傷を塞げば治るじゃろう。」




なんでコイツが俺の心配してんだか。



そう思いながらじいちゃんに言われた通り、ハンカチを離して椅子に座った。




「パックリ切れとるのう…。」



そんなに、ひでえのか?


ルカは興味津々に見てるけど。




「今日塞いでも…ここに通ってもらわねば…跡が遺るぞ、李玖や。」

「……通えばいいんだろ?」




めんどくせーけど。


別に跡が遺ったってかまわねーけどさ。