「お、ルカも着いてきたんじゃな。」 「うん!おじいちゃん、李玖の傷治る?」 「なに、心配せんでも傷を塞げば治るじゃろう。」 なんでコイツが俺の心配してんだか。 そう思いながらじいちゃんに言われた通り、ハンカチを離して椅子に座った。 「パックリ切れとるのう…。」 そんなに、ひでえのか? ルカは興味津々に見てるけど。 「今日塞いでも…ここに通ってもらわねば…跡が遺るぞ、李玖や。」 「……通えばいいんだろ?」 めんどくせーけど。 別に跡が遺ったってかまわねーけどさ。