華〜ハナ〜Ⅱ【完】




蓮たちも喧嘩をする気はないらしく、道を空けるようにして歩く。



はー。


俺も、強くなれたらなー。



蓮までとはいわねえけど、せめてボロボロにされねぇくらいに。










がしっ



うわ、ヤベー。




「おいガキ、金貸してくんね?」



1番金持ってそうと判断された嘉が、不良に肩を掴まれた。




「貸すような金は、ないですよ。」



淡々と答えた嘉。


それが不良の癪にさわるらしい。