蓮たちも喧嘩をする気はないらしく、道を空けるようにして歩く。 はー。 俺も、強くなれたらなー。 蓮までとはいわねえけど、せめてボロボロにされねぇくらいに。 がしっ うわ、ヤベー。 「おいガキ、金貸してくんね?」 1番金持ってそうと判断された嘉が、不良に肩を掴まれた。 「貸すような金は、ないですよ。」 淡々と答えた嘉。 それが不良の癪にさわるらしい。