華〜ハナ〜Ⅱ【完】




「お、来た来た。」

「遅かったね。」




蓮と嘉が校門で待ってた。


同じクラスなんだし、一緒に行けばいいのにな。



二人はいつも、教室からすぐさま出ていく。




「ごめんな!!」

「悪ぃ。」



蓮がもつぺったんこの中学指定のバッグ。



…相変わらず似合わねー。




蓮はなんか、気品みたいなのがある気がする。



気品を隠してないのは、嘉だけど。