「お、来た来た。」 「遅かったね。」 蓮と嘉が校門で待ってた。 同じクラスなんだし、一緒に行けばいいのにな。 二人はいつも、教室からすぐさま出ていく。 「ごめんな!!」 「悪ぃ。」 蓮がもつぺったんこの中学指定のバッグ。 …相変わらず似合わねー。 蓮はなんか、気品みたいなのがある気がする。 気品を隠してないのは、嘉だけど。