「なんでもないわよ。寝たり…ね。」
私はそう言って、嘉の目を見た。
…信じてないわね。
ま、信じるほうが難しいと思うけど。
嘉に向かって微笑むと、視線を感じた。
「結都、久しぶりね。」
視線を送ってきてたのは結都で、私がそう言うと「ん。」と言って目をそらした。
耳が薄い赤に染まっていて、なんだか可愛い。
私が結都を見ていると、部屋のドアがバンッ!!と開いた。
サッと部屋の空気が変わって、みんなの雰囲気が警戒したものになる。
でも…―――
「お姉さーん!!!!!!!!」
バフッ
部屋に入ってきたのは、ユズキだった。



