華〜ハナ〜Ⅱ【完】





「結都…………?」


小さく小さく呟いた私の言葉は、音に掻き消された。





「結都、もう止めろ。」



蓮士が呼び掛ける。



もうすでに結都の手は、右も左も血が出てきている。





「……ほっといてくれ。」



低い声でそう答え、再び壁を殴りつける。







「結都っ!!!」



なんだか見ていられなくて。




私は隠れていた物影から飛び出した。