李玖はポイッとソファに楓を投げた後、私に満面の笑みを見せた。



「久しぶりだな!侑希!」

「そうね。久しぶり。」



李玖はへへへ、と照れ臭そうに笑い、「ま、座れよ。」なんて言ってソファに引っ張ってくれた。






「久しぶりだね、侑希ちゃん。」

「嘉…久しぶりね。迷惑かけたかしら?」



私がここに来ない間、護衛の人達が周りにいたことには気づいてた。



ただ、私にはそんなものあんまり意味がないけど。




「何も迷惑じゃないよ。

でも、家から出ないで何をしてたの?」



嘉には私が護衛のことを聞いたのが分かったみたいで、私が家から出ていないというのはその護衛の人から聞いたんだろう。





……ま、家から出てないわけないんだけど。