華〜ハナ〜Ⅱ【完】





「やっぱり、いたな………」


私の目の前には、口から血を流す槇原。



車の影に座って、倉庫のほうからは見えないだろう。


槇原はもうフラフラで、私が近寄っても座り込んで、動こうとしなくなった。




「…あんたにやられたせいで、動けねぇよ。」

「関係ないわ。あなたが弱いからよ。」




槇原は「はっ…」と自嘲ぎみに笑った。



「…調べたぞ、あんたのこと。」




辛そうだけれど、話し声はしっかりしている。




「……何も出ねぇ。全く。戸籍も、何もだ。」




確か、嘉にも言われたわね。


戸籍を偽造でもするべきかしら?




「……あんた、何者だよ。」

「聞いたら死ぬ、って言ったわよね?」

「そうだったな……」