暴走したときの特効服を身に纏い、桜のステッカーがついたバイクに乗る。


私は車に乗って、喧嘩中も車から出ないことを約束させられた。



ブォォン…ブロロロ……




特徴的な音を響かせて、50人程度の団体が動く様を見ていた。



全員の目がギラギラしていて、血に飢えた獣みたい。

殺しの直前の私たちと似ていて、全く違う。


冷静で、冷たい目じゃない。


何かを守ろうとする、熱く、力強い目。




先頭切って走って行った蓮士が、いつもよりもずっと大きく見えた。








バアァアァァン!!!!!!



凄まじい音を上げて、ある倉庫の扉が壊される。






―ああ、始まった――――