聞きたいことは、ある。


なんで喧嘩したの、とか

お墓に行ったって本当、とか。



だけど聞かれたくないこともあるんだろう。




「…俺は、大丈夫だ。」



ただ蓮は…と続ける。


やっぱり心配なのね。




「…紅蛇のことは、早く終わらせる。」



ん?

どういうことだろう?




「紅蛇は…早く潰す。」




「李玖っ!!そんなこと一人で…「だからっ!!!」



楓の言葉を遮って、李玖が叫ぶ。




「…だから、俺と一緒に戦ってくれ。頼む。」




さっきの勢いで立ち上がった楓が、すとんと椅子に座る。


李玖は腰を上げて、頭を下げている。