華〜ハナ〜Ⅱ【完】




ふわふわな楓の頭を撫でてみる。


ピクッと反応したのが、可愛かった。




「…蓮の所に行ってくるね。何かあったら李玖が動いてくれるから。」



そう言って嘉が部屋を出て行った。




「侑希………?」

「どうしたの、李玖?」



なんだか久しぶりに正面から李玖を見た。



相変わらず髪の毛は綺麗な藍色。

だけど顔はなんとなくやつれた…?




「……悪い。俺が喧嘩なんかしたから…」


眉を寄せて、謝る。



「大丈夫?李玖は。」

「え……?」

「喧嘩、したんでしょ?怪我は?」



私はなんともないから、と伝えた。