ふわふわな楓の頭を撫でてみる。 ピクッと反応したのが、可愛かった。 「…蓮の所に行ってくるね。何かあったら李玖が動いてくれるから。」 そう言って嘉が部屋を出て行った。 「侑希………?」 「どうしたの、李玖?」 なんだか久しぶりに正面から李玖を見た。 相変わらず髪の毛は綺麗な藍色。 だけど顔はなんとなくやつれた…? 「……悪い。俺が喧嘩なんかしたから…」 眉を寄せて、謝る。 「大丈夫?李玖は。」 「え……?」 「喧嘩、したんでしょ?怪我は?」 私はなんともないから、と伝えた。