グィッ!! 「きゃあッ!!!」 腕が、というよりも体が、 一気に窓から突き落とされた。 ただし、後ろに。 抱きしめられた感触がして、 思わずつぶやく。 「だ…だれ…?」 噛み締めた唇から こんな名前が返ってきた。