「姫は嘘つきですね?あんなにダンスがお上手なのに苦手だなんて」

少年がサクラ姫に囁いた、
「いいえ、貴方が上手くリードしてくださるから、それに上手に踏まれないように避けてくださいますし」
ふふふ、と悪戯っ子のように微笑み、返事をした。

「このまま、ずっと踊っていたい」

ダンスが終り、また戦いが始まる朝日顔を出そうとする時間が近づいきた

「この日が永遠ならよかったのに」

姫が悲しい微笑みを少年に向ける。

それを見た少年は、
「また、会えばどうですか?お互い悲しいことを話し、嬉しい気持ち分けあえば一瞬の平和は永遠になるかもしれませんよ」

サクラ姫は、驚いた
「そうかもしれませんね、貴方は詩人ですのね?」

「どうでしょうね?」

「一瞬の永遠にする場所はどこにあるのでしょう?悲しみの多いこの世界で、安息の地はどこにも」

「ありますよ、決して争うことが許されない聖地が」
「そのような場所は・・・」

「星の泉は全ての人々を受け入れる」

「全ての生命が生まれた泉ですから、」

「姫、私はもう一度姫に会いたい、姫が同じようにお考えならば、星の泉の中心にある世界のはじまりの樹の前に明日の午後の鐘が8回なったころに待っています、」

「わかりましたわ。」

「会えることを楽しみにしています」