放課後に人がいる場所は限られてる。 だから瑠衣は教室にいるだろうと思う。 また深呼吸をしてドアを開けた。 「る、瑠衣・・・っ」 声を振り絞って名前を呼んでも返事はない。 そして、・・・微かに聞こえる誰かの寝息。 「あれ、寝て・・・る?」 なんだ・・・、と失笑した。 無駄にドキドキしすぎて息苦しい。