付き合い始めてからもぜんぜん進展はなし。

手をつなぐのも恥ずかしくて無理。

だからそれ以上なんて・・・。


「瑠衣？帰らないのー？」

小首を傾げて上目遣い。


先輩は俺夜身長が低いから自然に上目遣いになって。

俺はいつも自分を抑えるのに精一杯だ。




「・・・瑠衣、帰ろうよー・・・」



先輩はしょぼーん、と俺の服の裾をぎゅ、と握った。



（あぁ、抱き締めたい・・・）



でも先輩に嫌われたくないから俺は何もしない。