「でも。」 「あいつ、時々つぶやくんですよ。 〝空....〟って。 はじめは空さんのことじゃないと思いました。 だから 〝空見たいのか?〟って聞いたら 〝違う...逢いたい〟 そう言いました。無意識だと思うんです。 写真を見せても、分からないみたいだし。 でも何度も言うんです。」 「どんな形でもいいです。 雅に....逢ってくれませんか?」 嘘だと思った。 でも 少し希望の光が見えた気がした。