笑えないお姫様─笑顔を取り戻して─



「雅、走るぞっ!」

「うんっ、じゃぁね空。ほんとゴメンね。」

「いいって。こけんなよ。」

「うんっ。」



〝ちゅっ〟


触れるだけのキスをして、あたし達は
分かれた。