息が切れる。 坂道の、二人乗りはきつい。 けど、男としての自尊心と、根性で上りきる。 「到着!」 元気よく、自転車の後ろから、芽生が飛び降りた。 「ね、遼。夜景見えるよ、きれい。きて」 手招きされても、 「・・・はぁ・・・きつ。・・・はぁ」 情けないけど、おれは自転車を止めて、その場に座り込んだ。 芽生もおれの横に座り込んだ。 「スカートよごれる、ぞ」 「平気」 冷たい夜風が二人を包む。