そして私たちは、
学校へ行く用意をし、
ふたりで歩いて
学校へむかう。
一か月前に入学した
中学は、家から徒歩
3分のところにある、
私立の中高一貫校。
制服もかわいくて、
その上、何種類もあり、
自分で選べる。
6年間使える
ということもあり、
私たちは、サイズが
同じなので、
2人で着れるように
全種類買ってもらった。

今日は、さくちゃんが、
ピンクのブラウスに
赤のチェックの
プリーツスカート、
タイは、赤いサテンの
大きめリボン。
それにオフホワイトの
カーディガンを着ている。
あたしは、紺色の
セーラー襟で
他がオフホワイトの
セーラー服に、
赤いサテンの
小さめリボン。
それに紺色の
カーディガンを選んだ。

私もさくちゃんも、
肩より少し長い髪は、
上の方で一部だけ
リボンで結ばれてる。
さくちゃんと私は、
後ろ髪は同じ長さ。
前髪だけ、違っていて
さくちゃんは
まゆげのあたりで、
短く切り揃えてる。
あたしは、前髪は
長めにしている。

「かえちゃん、
セーラー似合ってる!
あたしも明日は、
セーラーにしようかな」

さくちゃんが、にこにこ
笑いながらつぶやく。

「さくちゃんも、
そのブラウスと
スカート、
よく似合ってる。
かわいいよ。」

「えへへ~。ありがと、
かえちゃん。
学校に着いたー!
久しぶりの学校、
うれしいな!」

ふたりで校門をくぐり、
校舎に入る。
先生方の配慮で、
あたしたちは
同じクラス。
教室にふたりで入ると、
クラスメートで、
幼馴染の春日井日向が、

「おっ北条ツインズ
そろってのおでましだ!
さくら、お久!」と、
あたしたちに近寄る。

さくちゃんは、すこし
はにかんだ笑顔を見せ、
「えへへ。おはよう、
ひーくん。」
と、挨拶を返す。
日向は、「さくら、
体は大丈夫なのか??」
と、優しく
さくちゃんに微笑む。

「「ちょっと、
ひなた!あたしも
いるんだけど?」」