人形は再びその家を探しました。


何日も探し続けて・・・。



一週間後の夜。



ついに戻ってきてしまいました。


人形は勝手に中へと進入しました。



そして・・・ナイフを片手にその家族を全員殺すことにしました。



最初は母。


次は父。


そして・・・。




「いやよ・・・来ないで・・・来ないで!!!・・



いやよぉー!助けて・・・誰かぁぁぁぁぁぁぁあ!!」




そのとき、初めて悪魔の魂に過去の少女の思いがかすかに宿りました。



________生きている奴が憎い。


心臓病で亡くなった少女。


少女は苦しみ続けて戦ったのに、


同じ国で

同じ性別で

同じ年齢なのに

どうしてこいつは生きていていいのか?


そうだよ。


家族なんて・・・友達なんて・・・だうだっていいのだ。


憎い奴を消せばいい。


消してゆけばいいのだ。