僕らは今、水族館に来ている。 遅刻をした僕のせいで元々行く予定だった動物園には時間がかかる為行けなくなったからだ。 「ごめんな咲良」 「いいよ。水族館も来たいと思ってたから」 咲良はニコッと笑うと繋いでいる手に力をいれた。 「‥離さないでね?」 「当たり前」 僕も強く手を握った。 僕らは人の多い水族館の中に入った。