その様子をお母さんが察したのか、「あの人、気づかなかっただけじゃないの?」と私に言ってくれた。 でも、私は「故意に無視したんだよ。絶対」と言い切っていた。 私たちは、受付の隣の部屋に行って、先生が来るのを、待っていた。 「早く始まらないかなー」と私は声に出して、足をバタバタ動かしていた。そして、先生が来た。 あの私を無視した先生も居た。 私を無視した先生は私とお母さんの名前を呼んだ。 「ユリ、カズヨ」 私とお母さんは「Yes」と返事して、その先生のあとを追って、教室に入った。