「部屋から出ちゃダメよ」 それだけ言って中村さんは部屋を出て行った。 私はベッドに仰向けになった。 マサキは知ってるのかな? 知らなかったらいいのにな…… そう思う反面、知っていてほしい そう言う想いが私のなかを渦まいていた。 しばらくすると、部屋のドアが開いて中村さんが入ってきた。 「明日、記者会見するわよ。あなたは彼とは何もないし何の感情もないそう言えばいいの。分かった?」 黙ったまま下を向いている私をみて 「歌いたいならそうしなさい」 そう言って出て行った。