毎日抱いても、全然足りなくて、美優の姿が見えないと、すぐに探してしまって…。 今なら分かるよ。 親父の気持ち。 親父も、こんな気持ちなんだな。 母さんに対して…。 「美優、起きろよ」 頬を軽く突いてみると、 「う~ん…」 美優は眠たそうに、ゆっくりと目を開けた。