「それで、勇人さんの耳にも、入れておいた方がいいと思って…」 敦志が、フォローを入れるように、つけ加えた。 「そっか、ありがとな」 「いえ、オレたちも、初対面なのにすいません」 狙われるか…。 そういえば、二年前も同じ様な事があったっけ…。 この世界って、いつもこうやって何かあるんだね。 思い出していると、自然にため息が漏れた。