竜がドアを開けると、直立不動で立っている二人の男がいた。


男って言っても、オレたちよりは年下に見えるけど・・・。


「初めまして。勇人さん。オレたち、族の総長をやってます」


「総長!!」


ビックリして大声はあげたのは、美優だった。


「おい・・・、美優」


呆れて美優を見ると、バツ悪そうに肩をすくめた。


まったく、恥ずかしいな。


でも、総長なんて、美優からして見れば珍しいか・・・。


それにしても、二人ともなかなか男前じゃん。