さっさと会って、早く帰ろう。 そう考えて、電話の後、車を飛ばして竜の家へ行った。 「悪いな。わざわざ来てもらってさ」 玄関で竜が出迎えると、家の中へ案内してくれる。 「一体、誰なんだよ」 美優は、竜の家が相当珍しいらしく、オレたちの会話はそっちのけで、家を見回していた。 「それがさ、勇人の話しをしたら、ぜひとも挨拶をしたいって言うから」 「挨拶?」 竜は、少しニヤっとすると、奥の部屋の前で止まった。 「ここ」