ただ、あなたを。 ~Love Memory~【完】


「新ー…」



あたしは振り返って新に抱き付いた。






それを見て、先輩が顔を歪めて走り去っていったのは、言うまでもない。








「陽花が抱き付いてくるなんて、珍しいこともあるんだな?」



「煩い~~!…でも、ありがと!」


あたしは顔を上げて笑った。




「あの先輩、しつこくて困ってたんだ」



新から返事がない。





「新?」


「なぁ」




「何?」



突然口を開く新に、首を傾げる。