あたしは電話を切ると、再びベッドに突っ伏す。 何も考えたくない。 何も見たくない。 何も…何もかも夢。 …夢だったらいいのに。 それだけで、あたしは救われる。 新がここにいないことも。 新があたしにキスしようとしたことも。 新が女たらしのことも。 事故で新の記憶が無くなったことも。 全て―――夢だったら。 こんな自己嫌悪に陥ることもなかったのに。