「お帰り~♪」
「また、この2人はケンカしているんだね...」
呆れているお父さん。
そりゃ、いつまで言い合いするつもりだって感じだよね。
お父さんの視線が、ケーキに向く。
「これ、瑞希が作ったのか?」
「うん、さっき作り終えたの♪」
「やっぱりお母さんの血を引いてるんだね。
奈美[ナミ]も、こういうのが得意だったからね」
奈美...お母さんのことだ。
お母さんは、お父さんとは同じ高校で、
お父さん曰く、当時のお母さんは女神のような美しさだったとか(笑)
お母さんの上に本が落ちてくるところを庇ったのが、出会いらしい。
運命的な素敵な出会いだな♪
「お母さんといると、心が温かくなるんだ」
好きな人といると、心が温かくなる...。
幸せな気持ちになるのかな?

