「あのとき、あたしの顔に何か付いてたんですよね?
 前屈みになったときに...事故ですよっ、事故!」




...キス、無かったことにするのは構わないけど...



笑顔で言われると、傷つく。





「そうか...。
 俺は、構わない」





少し明るくなる瑞希。



やめろよ...そんな顔すんの...




「明日から、また掃除来ますね♪」





笑顔でそう言い、部屋から出ようとする。



手を伸ばせば、届く。




でも、嫌われるのが怖い。




俺、いつからこんなに弱くなったんだ...?