握りこぶしを作ってそう告げると、ルキの顔が一気に青ざめた。 私、何か悪いこと言った? 「ルカ、どうしちゃったんだよ、いきなり」 「だって、だって…」 不可解そうに首を傾げる彼を前にして、何を言えばいいのかわからない。 こういう時、口下手な自分が大嫌いになる。 「えと、花嫁、修業…?」 「え…っ」 途端にルキの顔が真っ赤になる。 そのたびに私は、ルキに愛されていることを実感するのだ。 ルキの彼女でよかったなぁ。