それにしても、ホワイトデーでここまでしてくれる彼氏なんて、なかなかいないよ。 「私、幸せ」 照れ隠しか、ルキがわざと大きな音を立てて食器を置く。 割ってしまわないか心配だ。 そのお皿お気に入りなのに。 「ほら、できたよ」 「ルキも一緒に食べよ?」 「な、だってこれはルカのために…」 「いいから」 有無を言わせずルキを座らせると、彼はぶつぶつ言いながらも大人しく座った。 2人で手を合わせて。 「「いただきます」」