『今、どこ??』


短いメール。
でも、オレにとってはすごく嬉しい事。


『屋上』


クールを装ったメールを返す。
やっぱり、まだ不安だ。

甘いオレって、智佳に好かれているのか??


すると、ドアの開く音がした。
オレは、音のした方へ顔を向ける。


「夏樹くんっ!!」

「お、智佳
何か用でもあった??」

「たっ……」

「た???」

「誕生日おめでとうっ」

「あぁ、サンキュ」


これを言う為に来てくれたのかな……


「あのね、」

「ん??」


智佳が申し訳なさそうな顔でオレを見る。