今、呼ばれたような気がした。 振り向くと貴女がいた。 とてもとても、 ちいさく可愛い貴女が。 何も覚えていない、貴女が。 その隣に一輪の花。 君が私のために? もう枯れて、弱っていて… 私の声も届かないだろう。 「ありがとう。」 それでも言わずにはいられない。 今度こそ、貴女の幸せを─… 頑張って貴女を呼んでくれた、 彼女のためにも─…