「ありがと。…すごい楽になった」 数分経つと、いつもの榊さんに戻っていた。榊さんは「送る」とだけ言って、車へと歩き出した。 「ほんと、飽きねえ…」 榊さんが何か言った気がしたけど、波の音でかき消されてあたしには聞こえなかった。 帰り際に、車から降りようとしたらおでこにキスをされた。あたしは榊さんにフラれるもんだと思っていたのに…ずるい。 あたしの気持ちを手放してはくれないんだ…。