「だからっ…榊さんは…こんなに誰かを思いやれるんだから、人を愛せないわけないです…」 言葉は支離滅裂だったかもしれない。だけど、伝えたい。あたしが好きな榊さんは、愛情にあふれた人なんだって…。 「み、やび…」 甘く切ない声が耳元でする。 ぎゅっと榊さんはあたしにしがみつくように抱きついた。 「っ」 ど、どうしよう。 あたしの胸にうずめられた榊さんの頭。髪の毛と吐息がくすぐったすぎる。