――――中学三年、夏。 夏休みを迎えた私は、有名進学塾の夏期講習に通っていた。 教室に行けば、男子だけじゃない女子も私のほうを見る。 これがちょっとした快感だった。優越感ってやつ。 「今日も白石さん、かわいい・・・」 「うらやましいよね・・・私も髪染めようかな」 「そのへんのアイドルより断然、白石さんだよな」 「今、彼氏いないらしいよっ俺、頑張ろうかな~」 口々に聞こえてくる賞賛と羨望の声。 周りからこれだけチヤホヤされたら、嫌でもナルシストになっちゃうよね。