「あ、ついでにおまけ」 玲奈ちゃんがひょいっと私の前髪をピンで留める。 「うわっ! か、かあいーー!!」 そう言ったかと思うと、いきなり大股で超至近距離まで駆け寄った。 いつの間にか目の前。 しゃがんで私の机に手をつき、下から目をキラキラさせて覗き込む高田君。 わっ、アップ! びっ、くりしたー。 「果歩りんちゃん、超似合う! 超可愛い!」 と、その時。 どこかで昼御飯を食べ終えた早瀬君が、教室の前の入口から入ってきた。 あ……。