「ワーーーーイ!!」

大の字になって喜ぶ布津に瑞穂はぎょっとしてあたりを見回した。


「ちょっとやめなさいよ!」


「だっておまえ、落として上げるからよぉ!」


「何が?!意味わかんないんだけど」


周囲を気にする瑞穂をよそにピョンピョン跳ねながら先を歩く。


「なあなあ、いつにする?!どこに行く?!」

「は、早いなぁ・・・」

「バッカおまえ、思い立ったら即行動だろうがよ!」

「単細胞・・・」

瑞穂から改めてデートに誘われた!
と布津は喜び飛び跳ねる。


テンションの落差についていけずに瑞穂はため息をついた。


「布津と休みに遊ぶなんて小学校以来じゃない?ふふっ」


懐かしそうに瑞穂は笑う。



(うぐっ・・・
やっぱりそういう感じになっちゃうんだな)


相変わらず友達どまりな考えに少しヘコむが、そんなものは今からどうにでも変えてやればいい――・・・と少しずつ進展していく今を喜んだ。