有明先生と瑞穂さん

「あっ・・・あのさー・・・」

「ん?どした?」

「ちょっと前から考えてたんだけどさ・・・」

目線を下に落としながら言う。

「?」

「夏休み、みんなで遠出とかしたいなーって思って」

「えっ」

「いやっ、図書部の子がね!
友達と旅行に行くんだって!
それでねっ、なんかいいなーって思ってね!」

何か言われたわけでもないのにまるで言い訳のようにつけたす。
布津相手でもちょっと恥ずかしい。



「旅行かー。いいな!」

「ほんと?!」

賛同してもらえて少し嬉しい。


「そっ、それでー・・・結ちゃんと有馬さんを誘いたいんだけど…」

「あ、何?まだ声掛けてなかったの?言えばいーじゃん」

「だ…だからぁ…言えないからこうして布津に先に言ったんじゃん」

顔を赤くして言う瑞穂を見て布津は噴出した。


「ぶは!なんでこんなこと言えねーの?
しょーがねーなーぁ、言う時一緒に行ってやるから!」

しょうがない、と言いながら頼られて嬉しそうである。


何はともあれ、いろいろあったがやっと当初の目的を言うことができた。