「おはよぉー晴チャンっ」

朝からテンション高く深江が声をかけてきた。

「・・・あー、おはよぉ」

なるべく自分も合わせてテンションを上げるがうまくいかない。

「わっ、どーしたのその顔。怖いよ」

(怖いって・・・)

少し傷つく。

「お、おす!」

後ろからぎこちない挨拶が聞こえ振向くと、やっぱりぎこちない布津が立っている。

「あー・・・おはよぉ」

深江と同じように挨拶を返す。


「つかどーしたの・・・みんなして登校時間一緒って・・・」

言うと深江はモジモジしながら布津を見た。

布津は緊張したように唾を飲み込む。


「実はァー・・・結たちィー・・・」