「漢字。」 「は??」 「『そら』って漢字、 なんて書くん?」 「あー..。 宇宙の『宙』。」 「そっか。 俺と違うねんな!!」 ニカッと歯を見せて 笑う彼に、 不覚にもドキってしてしまった。 「俺、青い空の『空』 同じ名前で前後とか、 あるもんやねんな。」 「...そうやね。」 それだけ言うと、 彼は前を向いた。 出席が終わり、 休憩時間に入った。 「宙!!」 愛が走って私の所に来た。 「「なに?」」 2人の声が重なった。