翌日
昨日の余韻が覚めやらぬまま大学へ向かった。
空を仰ぐとどこまでも続く青。
想定範囲外の出来事が私の思考回路を停止させた後の会話は、
ほとんど覚えちゃいな〜い。
ただ、息苦しさと彼の温度だけは妙に離れない。
午前中の講義を終えて
お昼ご飯を食べてお腹も一杯。
ではでは、いつもの日課を…
携帯を開いて親指はメールを打つ準備。
昨日は明智さんと別れた後、
何となくメールも電話もしそびれちゃった。
だから、まずはお礼から。
と、思うんだけど
でも…
メールを打ち始めたものの、
何か違うな。
自分が打つメールに納得できない。
どんな文章を打てばいい?
私、今までどんなメールしてたんだろう?
何度も打っては消しての繰り返し。
そして気づけば
ガーーーン。
お昼、終わっちゃってるよ。
その上、明智さんからもメール来てないし。
もう!!
何なのよ〜


