向かい合わせに座って
まずは注文。
二人とも、もうメニューを見なくても食べるものは決まってる。
「ラーメン定食を2つ」
圭人はお店のおばちゃんに声をかける。
しばらくして目の前に並ぶ
ラーメンとご飯と餃子。
二人揃って
“いっただきま〜す”
勢いよくラーメンをすする私に
「相変わらずよく食うな」
と笑う圭人。
“相変わらず”ってなによ!
ガッツリ食べて何が悪い!?
「お陰様で」
イヤミを込めて返す私を
目を細めて笑う圭人。
「っで、どうなの?」
「何が?」
「駒クンだよ。
あれから3ヶ月経つだろ?
まぁ、俺としては紗英に呼び出されなくて助かってるけど」
圭人クン?
アナタ今、タイムリーで私に一番触れてはならないことを言ってしまいましたよ。
「うるさい!!
それに彼のことを“駒”なんて言わないで!」
そう強く言う私を
圭人は驚く目をして、ただ見つめている。
「何?」
「いや…
“カレ”ねぇ‥」
意味深に圭人が呟くように吐いた言葉の後は
お互いに何も言わず
目の前のご飯をひたすら口に運んだ。


