そうこう考えるうちに 車は海辺の駐車場に止まってる。 「まだ時間もあるし、休憩がてらに降りてみない?」 明智さんに返事して車を降りる。 そして、私の手をとり引いてくれる明智さん。 ちっとも私のペースになりゃしない!! でも今日はそれでヨシとしよう。 二人で波打ち際に沿って歩く。 季節はずれの海に人影はなく 頬に触れる風は少し冷たい。 途切れ途切れの会話の中 「紗英ちゃん」 不意に名前を呼ばれて 激しく打ちつけた私の鼓動。 「はい」 私は明智さんを見上げ 目と目が合って…