人間って色んなこと、考えて生きてるんだなあ、なんて思っていた。



オレたち『死に神』には、そんな感情はない。



魂を、さまよわないように誘導することだけ。



「聞いてるの?!」



ナガセユキコが、頬を膨らましてオレを見ていた。