オレは黙って雪子を抱きしめた。



いつの間にか夜の海になっていた。



夜なのに、真っ暗なのにお互いの姿がはっきりわかる。



夢だからなのか、無数の星が瞬いているからなのか。



星空の下で、雪子の体温を感じていた。