キミに捧げる初雪

アルバイト先の仲良しの男の子に、陽ちゃんは恋をしていた。



でも今までも、男友達からは「好きだけど友達以上に思えない」って振られてしまうことが多くて、陽ちゃんは臆病になっていた。



「毎日、苦しい…」



入院中、お見舞いに来てくれた陽ちゃんがぽつりと言った。



「他のコと仲良くしてるのとか見たくない。あたしのことだけ見ててほしい。でも…告白したら…振られたら一緒にいることもできなくなっちゃう…」