「ほら、そんな事より早く部活行かなくちゃでしょ」 「あ、そうだ」 秋の背中を押すと"終わったら直ぐに来るから"と言いながら秋はグラウンドに向かって走っていく そんな彼を見送り私が教室の中に戻り自分の席に座ると、狙ったかのように目の前の席にヤツが座る 「…………」 「ラブラブだね」 「ど…どうも」 そう言う彼は、黒崎奏汰(かなた) 秋のお馴染みである .