しばらく3人が私を囲んでワイワイしていると茜ちゃんと弘樹君がきた


「あれ?陽向先輩かわいい♪」


茜ちゃんがそう言うと私の前でニコニコしていた



「もういいから行こうよ!!」


「そうだな、行こう♪」


私が歩き出すと笑いながら他のみんなが歩き出した



動物園に着くと恥ずかしさも気にならなくなっていた



「陽向、見ろよ!!乗馬体験してんぞ♪」


「小林君、あれ小学生までなんだけど…(笑)」


「えっ!!」


「小林ならちょうどいいんじゃないか?(笑)」


「お前それどういう意味だよ!!」


「まんまだよ。」


小林君と内田君はほんとに仲がいい


それを証拠に今はもう違うことで盛り上がっている



「ねぇ、陽向先輩?」


「ん?なに茜ちゃん。」


「今日の格好先生にも見せたいね♪」


「えっ!!」


「顔見てればわかりますよ、ガラスに自分の姿を見るたびに悲しい顔して。」


「私そんな顔してた?」


「してた!!」


「えっ、美咲まで…。」


「俺もそう思うなぁ。悔しいけど。」


「弘樹君?」


「忘れることが全てじゃない。そうでしょ?」


弘樹君のその言葉に美咲も茜ちゃんも頷いて笑ってくれた




不思議とそのあとからは自然にみんなと遊ぶことに夢中になって先生のことをあまり気にしなくなっていた